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DXFファイルの読み込み 1  
DXFデータは、Autodesk社がつくった「中間ファイル形式」だそうです。
詳しいことは判りませんが、ファイル内容はすべてテキストで、オブジェクトの点の座標、属性などが列記してあります。
他のCADのデータをAutoCADに読み込みために、このDXFファイル形式に変換してあることが多いのですが、時々「読めない」ことがあります。
その原因と対処法をいくつか紹介しておきます。

読み込めない原因としては、以下のような場合があります。
  1. TOPに余計な記述がある。
  2. 中間に、空白行がある。
  3. 部分的に記述が間違っている。
という感じです。

1.の場合は、MACで作成したファイルの場合に多いようです。

いずれもテキストエディタでDXFファイルを開いて、間違い部分を修正してやると読み込めるようになります。

その際、DXFファイルは結構大きなサイスなので、Windowsについている「メモ帳」では読めません。きちんと300万行くらい読み込める「秀丸」のようなエディタを使いましょう。
5.0MB程度のDXFファイルで約90万行あります。





1.TOPに余計な記述がある場合
MACバイナリ−ファイルが付いている VectorWorcs [MCDデータ]

MACバイナリ−ファイル付き(DXF)[2行目以下 DXFデータ]

無理やりテキストエディタなどで開くとこういう風になってる場合があります。
これはMachintoshのアプリケーションで作成された場合、付いてくることがあるようです。
上はVectorWorcsのデータ、下はDXFファイルです。
どちらもWindowsのアプリケーションでは開けません。
上の、MCDデータの場合は、専用のフリーソフトで削除しないとダメですが、下のDXFファイルの場合は、エディタで1行目を削除して、先頭行を[  0 ]
で始まるようにしてやれば読み込めるようになります。


2.途中行が空白の場合
DXFファイルは途中行に空白行があるとそこでエラーが出て読み込めなくなります。
行間にスペース有り
右図のようなファイルを読み込んだ場合は、[168行にエラー]というようなメッセージが出て、先に進みません。
他社のソフトで作成したDXFファイルのなかにはこのような「空白行」を含むものがあるようです。

エラーメッセージで指示された行を、エディターなどで見つけ出しては削除し、保存します。
空白行は1ヶ所とは限らないので、地道に空白行を取り除きつづけるときちんと読み込めるようになります。


3.部分的に記述が間違っている場合
AutoCADエラーメッセージ
途中で読み込みが終わって、[32912]行にエラーがあるといってます。

DXFファイル(元ファイル) DXFファイル(編集中)
エディタで読み込んだところ。
左側の、[32912行]が不完全らしいです。
どのように記述すれば正しくなるのか判らないので、「オブジェクト1個分」と思われる記述を全部削除してしまいます。
右側の [32902 | LINE]以下[32918 | LINE]までが1オブジェクトと判断し、削除してみました。
保存して、再度読み込んだところ、ちゃんと図面が表示されました。
何のオブジェクトが消えたかは、元ファイルを知らないので、判りません(笑)

 
「内容を正しく書き直す」ようなこ高度な知識は私にはありません。
ではどうするかというと、
「疑わしいオブジェクトの部分をそっくり削除する」
ということです。
もちろん、表示された図面からは、いくつかオブジェクトが抜けてしまいますが、「全く見れない」よりははるかに建設的なので、ちょっと荒療治ではありますが、やってみる価値はあると思います。