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DXFファイルの利用(図面内文字の取得)  
べつにAUTOCADのテクニックではありませんが、先日気が付いてちょっとうれしかったので紹介しておきます。

「現況樹木移植平面図」などを描く場合、一覧表をEXCELで作ってCADに貼り付ける方はいいのですが、図面内の文字(樹木番号)をEXCELなどに書き出すのがちょっと面倒です。

先日これをやる必要が出てきました。
プリントアウトして、地道にチェック-入力していけばいいのですが、ちょっとやる気がおきません。

幸い締め切りまでは時間があります。
そこで、色々と考えた挙句、こんな方法を使ってみました。

  1. 平面図上の移植樹木記号をすべて選んで別の新しいファイルにコピーする。
  2. そのファイルをDXFで保存
  3. EXCLにテキストファイルとして読み込む
  4. ソートして、樹木記号の分だけ取り出す。
という手順です。

私がもらった樹木調査の図面の、樹木記号が「W123、W124、W125、...」というようなアルファベット交じりの数字だったためうまくいきました。
数字だけだったら、DXFファイルの座標データの数字などと区別がつかなくなるため、文字の一部を置き換えるなど、もう一手間必要になると思います。

樹木記号に限らず、図面上の文字を、EXCELやワープロに書き出すのは、量がある場合は、ちょっと大変なので、この方法は使えるかもしれません。








1.移植すべき樹木の記号を選択し、コピー
移植木選択


2.DXFファイルに保存
DXF形式は何でもかまいません。
出来るだけデータを軽くしたい場合は、ペーストしたデータを “0画層”に入れて、不要なレイヤーやオブジェクトなどは消しておいた方がいいです。

※または
[別名で保存]
DXFオプション-[オブジェクトを選択]
でもいいですが、この場合、[OK]してからオブジェクトを選ぶことになるので、あらかじめ他のレイヤーを非表示にするなど選択しやすい準備をしておく必要があります。
DXFオプション

3.EXCELでDXFファイルを読むとこうなります
DXF読み込み
 

4.ソート
ソート後
 上のほうは数字が並ぶので、文字は下の方にあある。
必要な部分だけを取り出せば移植樹木記号一覧の出来上がり。


数 が少なければ、Autocadの「オブジェクト情報」でテキストウインドウからコピーしてEXCELに貼り付け、「3」以降をやればいいんですが、テキス トウインドウの表示は行数に制限があるので、多くの文字(20〜30文字以上)でやりたい場合はこの方法がいいでしょう