back
ビットマップのトレース  1
紙のデータしかない図面などをトレースする場合はもちろん、手書きのスケッチなどを参考にしながら作図する場合も、画面上に下敷きにできれば作業が楽です。

  1. サイズのきちんとした下絵を作る
  2. OEM挿入
  3. 挿入サイズの調整
  4. OEMオブジェクトをロックしてトレース

私はAUTOCAD「背景-白」で作業しているので、貼り付ける画像は白地に灰色-全体的に薄めのグレースケール-で作るようにしています。
フルカラーよりグレースケールの方がファイルサイズが小さくなるので扱いやすいと思います。

CADを「背景-黒」で作業している方は、読み込んだ画像を一旦白黒反転させて「黒字に白線」にしてから読み込んだ方が作業しやすいかもしれません。

またOEM貼り付けしておけば、張り込んだ後で画像の濃度や白黒反転を調整できるので、最初はまずサイズをきちんとあわせることだけ考えて作業すれば言いと思います。






最近は、[ラスター]→[ベクター]変換できるフリーのソフトもあるので、


きちんとした図面(絵)をトレースする場合はこういうものを利用した方がいいかも。
このソフトの使い方については別な人が紹介したページもあるので検索してそちらを参考にしてください。



1.読み込む絵のサイズ調整

トレースしたい絵をPHOTOSHOPなどでサイズを加工します。

  横 50cm(500mm)
  縦 50cm(500mm)
  など。(photoshopにはcmしかありません)

[プリントサイズ]の方を設定します。
[ピクセル寸法]はいじっても意味がありません。
画像サイズ調整
※ GIF、BMP、JPG等の形式では、印刷サイズサイズ指定が出来ません。またTIFFなどはAUTOCADに読み込んだ時にズームしても解像度が変わらず、うまく表示できないようです。

2.OEM挿入 AUTOCADに移り、
[挿入]
[OLEオブジェクト]
[ファイルから作成]
でサイズ設定済のファイルを読み込みます。
OLE挿入

ファイルを指定
ファイル指定ウインドウ

ファイル選択

※慣れれば、
potoshopから直接コピーして、
AUTOCADで「形式選択して貼り付け」すれば、ここまでの事を一気に出来ます。

3.挿入サイズの調整
挿入した絵の上で右クリックし、ショートメニューを出します。
プロパティを選んで、[サイズ]で、作図サイズと合うように、読み込み画像のサイズを指定します。
この場合、読み込んだ画像は50cm×50cmですから、
高さ50 幅50 のオブジェクトを
しかるべきサイズになるよう数値を指定します。

挿入した「絵」のプロパティを出す
貼り付けた絵のプロパティ

「サイズ」を調整
サイズ調整
作図環境が1/200、1作図単位=1mmなら
元画像を
×200×10(cm→mm変換)倍してください。

例:50(cm)×200×10=100000mm

となります。

4.確認/ロック

挿入した「絵」は[現在画層]に入ります。
右クリックショーとメニューで「最背面に移動」を選択し、その上にCADの線オブジェクトを作図します。
「絵」のある画層をロックするとOLEオブジェクトの右クリックショートメニューは出てこなくなるので、作図がしやすくなります。

また、[LWT]をONにすると、背景画像と見分けが付けやすくなるので、必要に応じて切り替えると良いでしょう。

「絵」を最背面に移動して、CAD作図します。
ラスター/ベクター重ね